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戯曲【青のはてー銀河鉄道前奏曲ー】

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――もしもこの道がほんとうでないなら 
     いま、まっすぐに知らせてくれ。

1923年7月31日午後9時59分、花巻発。
琴座が天頂に輝くこの時刻、賢治は北へ向かう列車に乗り込んだ。北海道から宗谷海峡を渡り樺太へ。樺太庁鉄道の最北端、栄浜へ。それは、前年に亡くした妹トシの魂の行方をもとめる旅だった。

栄浜から白鳥湖を目指して、闇の中を歩き続ける賢治。
8月3日午後11時15分、盤面(ダイアル)は蒼じろく光り、白鳥座が天頂に達する。天と地の青がひとつに溶け合うその地点、賢治は遙か銀河を見つめた――。

自らの生を捧げて「ほんたうの幸(さいわい)」を求め続けた賢治。
誰より純粋なその祈りは、厳しい寒さや烈風に晒されながらいっそう強靱に磨かれ、やがて後半生の10年をかけ『銀河鉄道の夜』を書き継がせていく。永遠の未完成である物語は、まだ果たされない一つの願い。
喪われた最果ての地を舞台に心の彷徨を描きだす。

第16回鶴屋南北戯曲賞ノミネート作。


脚本:長田育恵(演劇ユニットてがみ座)
上演:2012年11月30日~12月3日
会場:吉祥寺シアター


仕様[B5版/二段組]

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